
いけだ笑み『続 基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』説話社
同著者の『基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』の続編。
サインの星、ハウスの星、星のアスペクトといった
通常の入門書では前半〜半ばに来る情報が
『正』ではなくてこの『続』の方に収録されています。
アスペクトについては箇条書きノート的なあっさりした記述。
『正』と同様、原理原則論に則り型どおりに演繹しつつ
経験や人間観察を盛りこんであるある感じです。
原理原則論は各項目を読めばすぐ見えてくるのですが
各項目のはじめにそこを明記して欲しいところ。
原理原則論に議論が分かれているいるような説について
なんのことわりもなく一つの説を採用しています。
たとえば4室に父親の、10室に母親の影響を
それぞれ見るようになっていますが
これは逆の割り当てを採る人も多いのです。
また3室自体の意味として女性性を採っています。
これはあまり一般には知られていない解釈だと思います。
こういうことについては
例えば巻末に参考文献一覧を掲げて
その中でコメントをつけてくれたほうが
学習者・研究者の便宜になります。
3室に女性性を見る説については気になったのですが
著者のいけだ氏のWEBサイト内にその答えがありました。
Book Reviwのページに紹介されている一冊。
Joseph Crane, A Practical Guide to Traditional Astrology, Arhat Publications
いけだ氏いわく「特に3ハウスに関する説明を、月が喜ぶ部屋としてつじつまが合うように解説されたものを読んだのは、この本が初めてでした。以来、私はずっと3室が女神と異教徒の部屋として定着しています」。
それと、この本には誤字や言葉の誤用が
ちょっと目についたりします。
サイト内に訂正表が載っているのですが
しかし他にも誤字・誤用が・・・・
一般に広がっている誤用は親しみやすさの演出で
あえて使用しているのかもしれませんがどうなのでしょうか。
いけだ笑み『続 基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』説話社
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