★☆★NEWS★☆★2017年ボイドタイム表[新月/満月つき]をUPしました!

2017年03月29日

ルル・ラブア『占星学・新装版』刊行

ロングセラーの定番教科書が2017年春新装版で登場。
本格的に占星術を学ぼうとする人には
かならずこの本をおすすめしてきました。
旧版が品切れになって以来
サイトの入門ガイドでは何をおすすめしたらよいか
とまどっていたところのですが
そんな中で装いも新たに復刊されました。

この本が最初に刊行された1995年以後も
占星術の入門書は何冊も刊行されていますが
わかりやすさと構成のバランスのよさでは
本書を超えたものは未だないように思われます。
天体、星座宮、アスペクトから、相性や未来予測法まで、
過不足なくわかりやすく解説されていて
まさにスターンダードと呼ぶに相応しい内容です。
それにアングルへのアスペクトにふれている和書は数少ないです。

新装版では著者と親交のあったマドモアゼル愛氏による解説が追加。
新しい表紙もまさにスタンダードな教科書という感じで好印象です。
最初の入門書をどれにするか迷っている人も
他の入門書で物足りなかった人やついていけなかった人も
ぜひこの一冊を手にとってみてください。

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ルル・ラブア『占星学・新装版』実業之日本社


2016年10月25日

[新刊]神谷充彦『ハーモニクス占星術』説話社

先月9月はじめに刊行された新刊の案内です。

調波=ハーモニクス占星術は
通常の出生図の惑星(感受点)の度数に
一定の数を掛け合わせる技法で
通常のチャートでは潜在的な様々なテーマを
顕在化し明示する技法です。
※通常のチャートはハモニクス1ということになります。

神谷充彦『ハーモニクス占星術』説話社は実に308ページの専門書。
ハーモニクス21までをあつかっています。
著者の神谷氏のこれまでの著作としては
『詳解 月の正統西洋占星術』学研の他
古代文明や数費術をあつかった著作があります。
本書は松村潔氏の理論をベースに
数秘術や著者自信の経験がもりこまれているとのこと。
石川潔氏の理論への言及もみられます。

本書の前半の三分の一(100ページほど)については
サイン(星座)と感受点などの
基本的な意味の解説となっています。

各・調波=ハーモニクスの解説については
その数字に対応したタロット・カードの意味から
読みとくなどオカルト的傾向性が感じられます。
第21調波までで終わっているのは大アルカナとの
対応を重視したためと思われます。

各ハーモ数の活用法については
各テーマ(対人関係、恋愛、家庭、職業など) 毎に
参照すべきハーモ数を提示し
のみならず特定の年齢域ごとに
参照すべきハーモ数を提示しています。

なので実践(実占)にもすみやかに活用することが出来るでしょう。

巻末に松村氏や石川氏他の参考文献が提示されていますが
洋書が挙げられていない点はやや物足りなさがあります。

ハーモニクス占星術
神谷充彦『ハーモニクス占星術』説話社

本書に関連のあるハーモニクス解説書:
松村潔『ハーモニクス占星術』学研(入手困難)
松村潔『倍音の占星術』(Kindle版)
石川源晃『調波占星術入門』平河出版

2016年04月25日

松村潔『火星占星術講座』[レビュー]

さて、火星逆行中になんですが・・・
松村潔氏の『火星占星術講座』のレヴューをおおくりします。
『Stargazer』の技術評論社から昨年2015年10月の刊行。

同著者の惑星ごとの解説書としては
すでに『土星占星術講座』があります。
そちらがが太陽星座と土星星座の組み合わせから
とくに土星年齢域の人生の変化を描く本だったのに対して
この『火星占星術講座』は火星の星座×ハウス、アスペクトごとの
意味の解説を主体としていることから
構成自体はより一般的な入門・解説書に近いです。

また一般の方むけにWEBサイト・アストロディーンストを用いて
ホロスコープの表示(火星位置の確認)する方法も掲載。

4チャプター+エピローグの構成ですが
分量的にいえば「チャプター2・火星を鍛える」
そして「チャプター3・火星のアスペクト」が
主だったコンテンツとなっており
仕事や健康管理・トレーニング、レジャーなどで
いかに火星を活かし、発散させるかのアドバイスが
全体をつらぬくテーマとなっています。

「チャプター1・火星論」では
火星が最も端の内惑星(個人惑星)であることに
注意をむけて、その象徴的意味を解説。

「チャプター2・火星を鍛える」。
構成として火星の入る12星座(サイン)にわかれていて、
それぞれの星座ごとの火星のハウス配置にわかれています。
これだけで12×12通り→144通りになりますが
のみならずさらに、例えば乙女座6ハウスの火星なら
カスプが獅子座の場合と乙女座の場合の二通りに分けてあります。
以上のように12×12×2→実に288通りすべてについて
「火星の鍛え方」つまりは火星の活かし方
もしくは発散のさせ方が解説されています。
例えば“射手座5ハウス・カスプ射手座の火星”なら
“じっと座っていないでともかく外に出て遊ぶ”
“射手座4ハウス・カスプ射手座の火星”なら
“自宅のトレーニングやTVのスポーツ観戦”となります。
星座ごとの火星、ハウスごとの火星のみならず
結果的には同著者の『最新占星学入門』
橋本航征『新版・真実の占星学』に解説されているような
星座とハウスの組み合わせの意味も加味されているという事になります。

そして「チャプター3・火星のアスペクト」。
他の9つの惑星(太陽・月ふくむ)に対する
メジャー・アスペクト(クインカクス・150度を含む)のすべてを解説。
特に月との150度については24通りの組み合わせを解説。
例えば、火星と水星のオポジション(180度)なら
宣伝などで強く外に働きかけるのに向く、など。
この点では同著者の『完全マスター・西洋占星術』とも
部分的に重なる内容です(『完全』には150度は無し)。

さらに「チャプター4・トランジットの火星」。
トランジットの火星の星座ごとの過ごし方を解説。

付録的内容として「スポーツ選手の火星」では
松岡修三、浅田真央、羽生結弦など
有名スポーツ選手の火星の状態を検証。

この方法論ですべての星・星座・ハウスの組み合わせを
カバーすれば、かなりすごい解説書シリーズになりそうですが・・・。

とにかくまず自分の火星星座に該当する項目を読みましょう!
さらには実践(実占)家の方なら
すぐにでも実践に役立たせることができるでしょう。

火星占星術講座 ~火星エネルギーを使いこなして人生を元気にする~
火星占星術講座 ~火星エネルギーを使いこなして人生を元気にする~

当ブログVelvetMoonの関連記事
新刊:松村潔『土星占星術講座・あなたの人生の設計図が見える』

タグ:火星

2016年03月06日

新刊:松村潔『完全マスター西洋占星術II 』発売へ

西洋占星術研究所の新刊案内です。
松村潔氏の『完全マスター西洋占星術U』が説話社から
刊行されます。4月1日発売予定・予約受付中。
タイトルにあるとおり同著者の『完全マスター西洋占星術』
続編となります。

第一章ではアスペクトは基本的なパターンを網羅、
ソーラーリターンやリロケーション、ハーフサム、
相性などのテクニックも取り上げる・・・
第二章ではサビアンシンボル(度数1度ごとの意味)を
「今」の視点にて紐解く・・・とのこと。

さらに石塚隆一、芳垣宗久、倉本和朋各氏ら
十人の研究者によるコラムは専門研究雑誌のような
感じになっています。

[追記]:第一章の基本パターンの解説のページ数がかなり多いです。
個人のチャートの太陽と月の組合せを読む参考にもなるでしょうし
シナストリーでのライツの相性を読む参考にもなるでしょう。
第二章は全体の三分の一くらいの分量。
コラムは『完全マスター西洋占星術』では分散して配置されていましたが
今回の『完全マスター西洋占星術II』では巻末にまとめて掲載されています。

完全マスター西洋占星術II
完全マスター西洋占星術II

Amazonの商品紹介にはすでに目次が公開されています。


当ブログVelvetMoonの関連記事

ハードアスペクトとのつきあい方・松村潔氏の著作から

レヴュー:松村潔『最新占星術入門』エルブックス

レヴュー:松村潔『完全マスター西洋占星術』

西洋占星術専門書(和書・洋書)の参考になるレヴュー
※今回の「2」コラムも執筆されているAquaLbro氏こと倉本和朋氏によるAmazonレヴューの紹介

2015年09月10日

新刊『占星術完全ガイド・古典的技法から現代的解釈まで』

占星学書の新刊情報です。
『占星術完全ガイド・古典的技法から現代的解釈まで』
ケヴィン・バーグ著、伊泉龍一訳、
株式会社フォーテュナ刊

「現代占星術」と「伝統的占星術」の融合をさせた
「21世紀の占星術」の提示を意図する本。
アメリカでプロの占星術家認定機関NCGRの
「資格試験レベルI」取得の学習過程に基づく教科書。

原題にあるとおりあくまで
出生チャートの教科書で総合的な概説ではありません。
基本フォーマットとしては
星座(サイン)の惑星、ハスウの惑星、
アスペクト・・・といった定番的なつくりですが
ただし、それぞれの解釈と解説が特徴的。
最初の一冊としては、むつかしいかもしれませんが
ありえなくはありません。

また一般的な教科書に手薄な事項としては・・・
各種アスペクト・パターン、
同じアスペクトでも組合せによる意味の違い、
チャート上の東西南北の偏りのパターン、
ミューチュアル・レセプション、
ディスポジターのパターン
小惑星カイロン、月のノード(ドラゴンヘッド)など。

代表的な占星学ソフトウエアの紹介・講評もあり。
※やはりAstrofireが一押しのようです。

著者ケヴィン・バーグ氏の公式サイト
www.Astro-horoscopes.com

占星術完全ガイド  ――古典的技法から現代的解釈まで
『占星術完全ガイド・古典的技法から現代的解釈まで』

原書もAmazon.jpで扱いあり。
Astrology: Understanding the Birth Chart : A Comprehensive Guide to Classical Interpretation
Astrology: Understanding the Birth Chart : A Comprehensive Guide to Classical Interpretation

2015年06月15日

[新刊] W.リリー『クリスチャン・アストロロジー』翻訳

日本の占星術界では今年最大のニュースかも!
17世紀イギリスの占星学の大家ウイリアム・リリー。
その著作『クリスチャン・アストロロジー』は
西洋占星学の世界ではまさに古典中の古典となっていますが
その日本語訳がついに刊行されました。

今回は出生チャートの読みをあつかう
「第三書」の刊行となっていますが
ひきつづき「第一書」「第二書」も刊行予定とのこと。

ここは下手に説明するよりも
翻訳書の帯の鏡リュウジ氏の言葉を引用しておきましょう。

この本は英語で初めて書かれた包括的な伝統的占星術の教科書であり、
プトレマイオスから当時にいたる多くの占星術書の知識を包括的にまとめ、
また実際の占星術判断のケースを具体的に提示したということで、占星術を
現代にまで継承させる大きな役割を果たした本なのです。二千数百年にわたる
ホロスコープ占星術の歴史の中でも屈指の重要古典であることに間違いありま
せん。その本がついに日本語で読めるようになるのです。

翻訳は田中要一郎氏および田中紀久子氏による共訳。
田中要一郎氏には梁湘潤著『子平推命基礎大全』の翻訳もあります。
※田中要一郎氏ブログの本書の告知
http://gree.jp/tanaka_yoichiro/blog/entry/761874957


クリスチャン・アストロロジー 第3書 (太玄社)
クリスチャン・アストロロジー 第3書 (太玄社)
※amazonでは書名が「第三章」となっています。


ちなみに原書もamazon.jpで購入可能。
Christian Astrology, Books 1 & 2
Christian Astrology, Book 3: An Easie And Plaine Method Teaching How to Judge upon Nativities

第1書〜第3書までの合本もあり。
Christian Astrology
Christian Astrology


2015年05月05日

Robert Hand, Planets in Composite

今回のブックレビューは定番の解説書から。
Robert Hand,Planets in Composite: Analyzing Human Relationships,
The Planet Series, 1975

ロバート・ハンド氏によるコンポジット・チャート(合成チャート)
で相性を見る技法の解説書・マニュアルの定番です。
序文はコンポジット普及の貢献者Jhon Townley氏

コンポジットは二人以上の出生チャートを合成して読む技法で
夫婦であったりビジネスパートナーであったり、
結婚していなくても長期間生活を共にしている恋人などの場合にも
関係性を読む場合に必要となってきます。
基本的に二人(もしくはそれ以上)を一つのユニットとして見る見方です。

はじめに注意しておきたいのは
この本ではサイン(星座)は採用していないということです。
ハンド氏が十分な確信をもてないため
項目として設けなかったとのこと。
ただし注記においてASC、太陽、月については
経験上サインの効果が認められる、と記されています(31P.)。

なので全体としては星ごとに
メジャー・アスペクトとハウス位置について辞書式に配列してあり、
(同著者のPlanets in Transitとほぼ似通ったつくりです)
最後にノードと惑星のアスペクトの解説がついています。
各項目において恋愛・結婚などの場合と、仕事などの場合などと、
いくつかの場合に関して記述してあります。

多くの本格的な相性チャートの解説本には
あらかじめ個人それぞれのチャートから
その人が求める人間関係を読み込んでおくことの
重要性が説かれていますが、本書でもそのとおりで
いくらかのリマークがほどこされています。
さらにシナストリー(チャート対照)技法についてもリマークがあります。
それらは本題ではないので、分量的にはわずかなものながら
かなり重要な指摘があるように思えます。
(男性チャートの海王星、女性チャートの天王星についてなど)

やはり個人のチャートを読む場合とのちがいが
どこに現れるかについて理解を深める必要があります。

たとえばコンポジットでは、1ハウスも関係性のハウスである、とか、
10ハウスは共通の目的を読むとかいったことです。
7ハウスの星については木星よりも
太陽が最高であるとされいますし
土星については5ハウスや7ハウスでは、
かなり異なる意味になっています。
6ハウスに太陽が入ると一方が他方に従属する関係になる、
という点は多くの解説書に出てくるとおりです。

ムーンノード(ドラゴンヘッド)については
アスペクトについてすべての組み合わせを
独立した章にまとめてあります。

Planets in Composite: Analyzing Human Relationships (The Planet Series)
Planets in Composite: Analyzing Human Relationships (The Planet Series)
※Amazon.jpでもあつかいがあります(リンク先)

その他、相性に関する洋書の内容についてのメモ:
http://velvetmoon.seesaa.net/article/260101358.html